自分の「強み」と「価値観」が衝突したらどうする?そんなの分かりきったこと。
最近「自分の強みを見つけろ」とか、「強みを活かせ」とかよく言われる。
「強み」という言葉がブームになったのは以下の本が出たからだろう。
この本を皮切りに続々と強みに関する本が登場し、幾度となく強みが大事とか言われてきた。
もちろん強みを知って、強みを生かすことは大事だ。
だけど当初からある疑問が自分の頭の中から離れなくなってしまった。
それは、
「自分の強みがわかったところで、それが自分の描いた理想像と異なってたらどうするんだ?」
ということ。
自分の強みを活かせば、理論的には最高のパフォーマンスを出せるということはわかっている。
ただしそこに自分が注力したいと思わなければ、情熱を注ぎたいと思わなければ、結局中途半端にしかならないだろう。
ただそこで、「自分の強みはXXXだからこれからはそこを極めていこう。そうすれば明るい未来がきっと待っている。」と思い込める人は強いし、凄い精神の持ち主だと自分は思う。
価値観の中に生きれば、とても幸せな人生を生きられるだろう。
ただし、人類全体で見たときには、中途半端な人間のまま、普通の人間のまま生涯を終えるかもしれない。
このようなことを今まで堂々巡りのように思い巡らせてきた。
自分は中途半端な人間になりたくない、最高のパフォーマンスを発揮できる人間になりたい。
けれどもちろん幸せな人生を送りたい。
「強み」と「価値観」。一体どちらを優先すべきなのか。
分からない。悩む。
・・・いや実は心の底では分かってた。でも自分の中でその結論を認めるのが怖いという気持ちがあった。
だけど、かの有名なドラッガーが自分と同じ結論を出しているということを知って、一気に心が軽くなった。
「もし自分の強みと価値観が衝突したら、躊躇なく価値観に生きることを選べ。」
分かりきったことだ。
自分のなりたい姿を放棄してまで、強みに生きる必要はないということ。
自分が幸せになる方は間違いなく価値観に生きる方だと思う。
強みに生き、最高のパフォーマンスを発揮する人間になって他者に認められても、それが自分自身に認められなければ全然幸せじゃないと思う。
もしかしたら、価値観に生きれば強みも超える程のパフォーマンスだって出せることもあるかもしれない。
今日は自分の中で実は結論が出ていることをウジウジと考え続けてもしょうがないということを改めて感じた。
上記のドラッガーの言葉に出会う前と後では自分の中での結論は変わっていない。
今回ドラッガーに背中を押してもらう形になったが、本来自分から一歩踏み出せばいいだけの話だった。
自分はただ自分で決めることを放棄していたんだと思う。
自分のこれからの人生に結論を下す責任を自ら被ることを躊躇し、他人の言葉に被せた。
結果的には同じなのだから、最初から自分の人生における決定に自分を持って、責任を持っていかなければ。
「強み」より「価値観」。これでまた一歩進める。
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